ビゴーが見た日本人　諷刺画に描かれた明治　清水勲 新年の贈り物

ビゴーが見た日本人 - 諷刺画に描かれた明治
清水勲
講談社学術文庫　2001

文明開化とともに訪れた日本の近代化。そこには、劇的な社会変化に戸惑いつつも、たくましく生きる人々がいた。そんな彼らの姿と変貌する日本を描きつづけた在留フランス人画家ジョルジュ・ビゴー。日本で過ごした17年間に彼が残した多くの作品から漫画・挿画・銅版画など、百点を厳選。愛着とアイロニーに満ちた諷刺画を通して見る日本人論。

目次
はしがき
１明治を活写した異邦人
　日本を知りつくしたフランス人
２ポーカーフェースの世界
　日本人の容貌
３はっとさせられる風習の数々
　日本人の生活
４愛らしき「お菊さん」たち
　日本の女性
５西洋文明にほれこんだ人々
　日本人の生活
６近代化に呑みこまれる古きよき日本
　日本人の猛烈性
参考文献
学術文庫版あとがき

1882年から1899年まで滞日したフランス人風刺画家。日本人を未開の猿として描いた。理由は、読者のほとんどが居留地の外国人だったから。混浴や水浴びなど日本女性は上半身裸を見られる事に無頓着。洋装の男性も気を抜くとフンドシ姿になる。遊女の実情に詳しく、温かく描かれている。佐幕側フランスの画家なので英国の極東政策に乗せられている日本政府を皮肉っている。

教科書で馴染み深い風刺画。日本美術に憧れ来日し、近代化と消えゆく日本文化を描きとったビゴー。日本美術史に名を残せなかったのは黒田清輝との対立があったとも。当時の日本人には至ってよくある日常、外国人から見た日本の可笑しさを現代人は同じように見ることができる。それにしても人物の表情の多彩さよ。また異文化の流入で自国文化を卑下する風潮、次第に軍事大国へと突き進む危惧なども窺い知れる。外国人という立場でよくここまで描けたというものも。居留地民の代弁者、従軍画家など状況を併せみる大切さも興味深い。（レビューより）

#アート
#スケッチ
#版画
#本
#BOOK
#思い出本屋
#思い出本屋日本美術
#思い出本屋浮世絵
#思い出本屋日本文化
#思い出本屋西洋文化
#思い出本屋西洋美術
#思い出本屋明治
#思い出本屋文明開花
#思い出本屋風俗
#思い出本屋エロス
#思い出本屋娼婦
#思い出本屋生活
#思い出本屋日本
#思い出本屋日本人
#思い出本屋フランス
#思い出本屋外国人
#思い出本屋評伝・自伝

商品の情報